|  学部2011年度(一橋大学)社会研究入門ゼミシラバス
 
 ■授業概要時代を代表する総合雑誌の論文を読むことを通じて、戦後日本の政治・経済・社会の歩みを考察します。あわせて、ゼミ形式の授業に欠かせないプレゼンテーションやディスカッションの能力を身につけます。
 
 ■学部・学年の指定
 社会学部2年生
 
 ■授業の目的・到達目標と方法
 未来に多様な可能性があるのと同じく、過去にも(結果的に実現されなかったものを含めて)様々な模索がなされていました。時代を象徴するような著名な評論を読むことを通じて、現在に生き、葛藤する私たちのあり方を相対化する視点を身につけるとともに、過去から未来に向けての歴史的連鎖のなかに現在を捉える目を養うことが、この授業の目的です。授業形態は、文献講読に基づく演習です。
 
 ■授業の内容・計画
 『「世界」主要論文選 1946-1995』岩波書店、1995年、に収録されている論文を毎回2本ずつ読んでいきます。参加者は報告者を除いて全員、コメント・カードを事前に提出してもらいます。毎回3名が一組になって報告を行い、2名がそれぞれの論文の要約、当時の歴史的文脈や論壇における位置、今日から見た評価などを発表し、残りの1名がコメント・カードの整理をします。その上で、全員で討論を行います。
 
 ■質問等の連絡先
 オフィスアワーは、火曜日の15〜16時です。事前に電子メールにてご連絡ください。
 
 ■テキスト・参考文献
 教員が用意します。
 
 ■他の授業科目との関連
 全学共通教育科目の「政治と社会」、社会学部の「政治学」「政治史」とは特に密接な関係があります。
 
 ■成績評価の方法
 出席30%、コメント・カード20%、報告30%、発言20%。
 
 ■成績評価基準の内容
 事前の連絡なき欠席、3回以上の欠席、3回以上のコメント・カード不提出、報告回の欠席の場合には、単位を修得するのに必要な最低の基準を満たしていないと判断します。
 
 ■受講生に対するメッセージ
 新聞を毎日読むなど、政治・経済・社会に広く関心を持つ学生を歓迎します。
 
 ■キーワード
 国家・市民社会・公共性、環境、経済・開発、平和・紛争・暴力
 
 ■その他
 受講希望者は必ず初回に出席してください。なお、15名を超える場合には、抽選を行う予定です。
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